- 卒乳したらうんちが固くてコロコロ…
- 白湯や赤ちゃん用の麦茶を与えてるけどあまり効果がなく、つらそう。
- 水分の多い果物を少しずつあげたりしてるし、おなかもさするけど便の出が悪い。
1歳。そろそろ卒乳という頃に、赤ちゃんの便がなかなかでない、ということに悩むお母さんは意外に少なくないものです。
私は3人の子育てをしましたが、子どもの便が出ないことに対してはあまり気を配っていませんが、下に書いたようなことを気をつけていたことで、大体健康なにゅるんとバナナのようなうんちが出てました。
その経験から、まず便が硬くなる原因としてチェックしてもらいたいこと。
そして、私の経験や当時かかりつけ医に確認したことなどから、どう改善していったらよいかについて書いていきます。
このページの目次
便がゆるくなって排便回数の増える子と、硬くなって回数の減る子、両方います。
乳幼児のうんちが固くてコロコロするのは、大体卒乳前。離乳食も後期の頃です。
離乳食の1日の回数、与える量が増えてくると、便がゆるくなって排便回数の増える子と、硬くなって回数の減る子とがいます。
便がゆるくなって排便回数の増える子の対処。
便が緩くなり、便がゆるくなるのは、消化器官の発達がまだまだで、食べたものが消化しきれず水分と一緒に出てる状態。
食べる量が多すぎたり、硬いものが多かったりする場合に多いです。
気になったら、細かく食べ物をすりつぶすなどして与えるようにしたらよいでしょう。
次第に消化器官は発達していきます。
量の調整はする必要はないです。出ているほうが出ないよりよいです。
徐々に消化器官は発達していきます。焦らないことです。
便が硬くなって回数の減る。確認してほしい6つのこと。
硬くなって、便の回数が減る。コロコロうんち。
これは消化力はきちんと発達していってるのですが、
・食べる量の問題
・食べ物の問題
・水分補給の問題
・腸の善玉菌の問題
など、疑われる部分がいくつもあり、その結果として乳幼児の便の回数が減り、コロコロうんちになってしまっていることが考えられます。
下に上げるようなことに心当たりはないでしょうか?
a.水分が足りていない。⇒ 水、麦茶などをあまり飲まない。など
b.離乳食を食べる量が足りていない。
c.おとなのメニューの一部をあげるようになっている。
d.ベビーフードなど加工食を食べさせてしまっている
e.おちちを飲むのがへた、そのため母乳の量が少ない、などの理由でほとんど粉ミルクで育っている。
f.フォローアップミルク、牛乳を飲んでいる。
ひとつひとつ説明していきます。
a.水分が足りていない
水分が足りていないことが一番疑われる原因です。
離乳食を食べ始める前の、母乳、ミルクだけの段階でも、胃腸が発達して栄養、水分吸収が多くなった結果としてうんちがあまり出ない子もいるようです。
また、発汗量が大人の2倍~3倍程度と多いため、水やさ湯(白湯)、赤ちゃん用の麦茶などをしっかり飲ませることが必要です。
あまり飲ませるとミルクや食事の量に関わりますが、コロコロうんちになるくらいなら明らかに水分は不足しているので、ちょっと多いかなと思うくらいあげてよいですよ。
常に水の入った哺乳瓶を見せていて、求めるままに飲ませてました。
ミルクと同じで自分でいる、いらないをします。
求める分は飲ませたほうがよいです。
また、離乳食が進むと、早く卒乳させようとしがちになります。
焦ることはありません。
というか、私は皆卒乳を急ぎ過ぎる不調があるとかかりつけ医に聞きました。
実際の卒乳に関するデータを見ると
8割以上が1歳半未満で卒乳する(1歳未満31.5%/1歳〜1歳半未満56.8%)
年代別でみると年代が若いほど、「1歳未満」で卒乳する割合が高い。(20代36.8%/30代30.0%/40代28.2%)
参照:出産・育児に関する実態調査/ブライダル総研
となっています。
まあ、これは産休の問題であったり、2人目を妊娠した時期の問題(母乳が出にくくなる)だったり、色々なことが要因としてあると思いますが。
WHO(世界保健機関)が2歳までの授乳をすすめていますので、離乳食では摂れない栄養、水分の補完として、粉ミルクをあげれたらいいんじゃないかなと思います。
うちの子は3歳まで栄養補完として飲んでました(;´Д`A ```
そのためにも、最初から母乳、ミルクの混合授乳で育てたほうが良いと思います。母乳だけで育てると粉ミルクは口に合わなくて飲まないですからね!
母乳、ミルクの混合授乳について書くと長くなりすぎるので、このページでは割愛します。
b.離乳食を食べる量が足りていない。
便がスムーズにでるために大人でも大切なこととして「便のかさ」があります。
便は腸の蠕動(ぜんどう)運動というもので、大腸がうねうねと腸壁を動かし、便を前に滑るように進ませます。
便のかさが足りず少ないと腸壁に引っかからないので、便がなかなか前に進みません。
それでも便が溜まるとあとからの便に前に押されて直腸まで進むのですが、そこまでに便の水分が吸収されつくしてしまってさらに硬く小さくなり出にくくなるのです。
でも、小さくなるといっても、肛門から出る時は柔らかうんちと違って形が肛門のサイズにはならず、どちらかというと肛門よりもサイズが大きいので切れ痔になりやすくなります。
便のかさを増やすために離乳食の量が増やせればよいのですが、増やせない場合は水分を多く摂ったり、水溶性食物繊維の多いものを離乳食の中心にしたりする必要があります。
また、赤ちゃんに害にならない油を少しあげるのも効果的です。便が油を含んで出やすくなります。
おすすめは粉ミルクやプレーンヨーグルトにスプーン1杯くらいオリーブ油を混ぜること。
オリーブ油は不飽和脂肪酸で乳幼児の成長に良い油と言われています。
C.おとなのメニューの一部をあげるようになっている。
離乳食も後期になってくると与えるものなんでもおいしそうにたべられるようになってきます。
なので、わざわざ赤ちゃん専用の離乳食をつくることがだんだん面倒になっていき、大人が食べるもののなかで、やわらかいところを食べさせるとか、薄めて食べさせるとか、外食でお子様用のメニューをあげるとかすることが多くなってきたりします。
そんなことが目立ってくると、便をやわらかくする水溶性食物繊維の摂取が不足したり、塩分を摂り過ぎたりして、便がコロコロ、便秘になりやすくなる原因になります。
水溶性食物繊維は便を柔らかくしますので、多く摂れたほうが良いと一般に言われます。
キャベツ、かぼちゃ、さつまいもなど水溶性食物繊維の多い野菜やお芋類、また便のすべりをよくするマグネシウムが豊富なわかめなどの海藻をきちんと柔らかくして食べさせるようにしましょう。
こちらのサイトには主要な生鮮食材の食物繊維量が詳しく記載されてますのでご参照ください。 ⇒ 参考:食品に含まれる食物繊維量一覧
また、大人のメニューは塩分が多いです。
血中の塩分濃度をあげてしまう原因になり、それを薄めるために腸の水分を使ってしまうということになりやすいです。
そうすると腸内の水分が不足し、便の水分を吸い上げてコロコロになってしまう原因になります。
腸内環境が悪化の原因にもなります。
離乳食はインターネットや本でたくさん献立があります。離乳食を与えるべき期間に、大人のメニューの一部に置き換えないほうがよいですよ。
d.ベビーフードなど加工食を食べさせてしまっている
ベビーフードというものがあります。
やさいパンとか、ミルクパンとか、クッキーとか、10か月からのおやつっていうもの。
参考出典:カネ増 かぼちゃとにんじんのやさいパン
外出時でも、かなり遠出をするときなどにはらもちがよいし、よく食べるからと多用しがちになりますね。
まあ、あげても便秘にならなければ特に問題ありませんが、これらのおやつには水溶性食物繊維なんて入りませんし、水分が十分あるわけではありません。
そして意外に食塩が多く使われていて、C.にも書きましたが、血中の塩分濃度をあげてしまう原因になり、それを薄めるために腸の水分を使ってしまうということになりやすいです。
それらを食べるに足る水分を十分に摂れていればいいのですが、これらを食べている間に便秘になる、あるいはコロコロうんちになるようだったら、控えてみてください。
おやつはバナナやすりつぶしたリンゴを入れたヨーグルトとか水分や水溶性食物繊維の多いものにしましょう。
加工品はもっと大きくなってからでも良いと思いますよ。
うちは糖類を添加したおやつは1~2歳の乳幼児の間はあげていません。おいもやヨーグルトといったものを与えていました。
それがうちのこどもが順調に便が出た一番の要因かなと思います。
e.おちちを飲むのがへた、そのため母乳の量が少ない、などの理由でほとんど粉ミルクで育っている
うちの上の子はお乳をくわえるのがへたで、母乳を全然吸えなかったので、止むを得ず粉ミルクで育てました。
くわえてくれないと、母乳ほとんど出なくなっちゃいますしね(^_^;)
それで特に便秘になる、コロコロうんちになる、ってことはなかったのですが、実は粉ミルクで育った場合、便秘になりやすいことはあるそうです。
最近の粉ミルクは栄養価が高く、母乳の栄養を大体抑えてはいます。
母乳と粉ミルクの成分をきちんと比較したサイトがあります。すごい! ⇒ 参考:母乳の成分と粉ミルクの成分を徹底比較
母乳は母親の食事や生活態度なんかで成分が常に微妙に変わりますし、個人差があるのでまあ、この成分通りにはいかないでしょうが。まあ、細かいところは置いておいて、粉ミルクはちょっと太りやすいとか、免疫成分が少ない、というところが劣りますね。
腸内環境の発達にもかなり影響を与えるみたいです。
粉ミルクで育てたほうが、オリゴ糖の量、質の問題で腸内環境の発達が遅く、便秘にもなりやすいみたいです。
ただ免疫力というのは必ずしも母乳でないと固まらないということではありません。
成長して行けば色々な食材から栄養を摂るわけです。
成長していく中で、好き嫌いなく、栄養のある食材をしっかり摂れば、だんだん足りないところは強化されていきますから、心配はありません。
でも乳幼児期には多少、母乳の子よりは体が弱くなりがち。
便秘、コロコロうんちになってしまうことについては腸内環境が脆弱だということがあります。
これはオリゴ糖を別途摂ることでかなり解決します。
粉ミルクにもオリゴ糖はかなり入りますが、離乳時に粉ミルクは摂る量が減るので、腸内環境を改善するまでにはいきません。
オリゴ糖、それも質のいいものを直接摂ったほうがよいですね。
おすすめのオリゴ糖について、詳しくは下に書きます。
「カイテキオリゴ」
2018年を含み、7年連続モンドセレクション金賞を受賞した最も有名なオリゴ糖。
天然素材から抽出した
ラフィノース、ミルクオリゴ糖、乳糖、フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、環状オリゴ糖
と6種類のオリゴ糖をブレンド。
さらにアカシア食物繊維、難消化デキストリンで優しく腸を刺激し排便を促してくれます。
湿度につよく、市販の商品と違って空気中の水分を吸うなどして劣化しません。
カロリーも低く、無着色、無添加。質がよく安心です。
25日の全額返金保証があり、十分な期間お試し可能です。
また、特典として計量スプーンとカイテキオリゴ特本がもらえます。
「はぐくみオリゴ」
2016年モンドセレクション金賞受賞。
5種のオリゴ糖を独自ブレンドした自然由来のオリゴ塘
・母乳に多く含まれ、腸内環境を整えるガラクトオリゴ糖
・とうもろこし、麦由来の巡りをサポートするキシロオリゴ糖
・砂糖大根由来の低カロリーなラフィノース
・野菜由来で難消化なフラクトオリゴ糖
・さとうきび由来でお通じを後押しする難消化な乳化オリゴ糖
特に難消化という点に力を入れてあって、あまり腸から吸収されず、マイルドに腸の運動を刺激することに重きを置いてます。
市販のものより随分低カロリーで、腸への働きかけが良いのです。
無着色、無添加。質がよく安心。少量で実感でき、コスパは悪くありません。
10日間の全額返金保証でおためしできます。
f.フォローアップミルク、牛乳を飲んでいる
フォローアップミルク、牛乳を飲むことで便が出にくくなるということがあります。
だいたい1歳を過ぎるとフォローアップミルクか牛乳をあげるように勧められます。
うちも上の子たちは卒乳のためにフォローアップミルクを少しあげましたが…実際はあげなきゃいけないことはないようです。
結局粉ミルクに戻しましたね。しばらくして。栄養補助ですよ?
うちの子は特にフォローアップミルクでは特に便秘になることはありませんでしたが、フォローアップミルクや牛乳で便秘になる子はいると思います。
フォローアップミルクはアレルギーに敏感な、牛乳が飲めない時期。(1歳なりたてなどの時期)に離乳食のフォローとして与えるものです。
1歳半~アレルギーの心配がある時期を過ぎたら牛乳にします。
でも、牛乳はあくまで牛のミルクなので、実は人には合いにくいと言われます。
フォローアップミルクや牛乳に含まれるたんぱく質は、人間が消化することのできないα型のカゼインが中心です。
日本人の75%は牛乳のたんぱく質が消化がうまくできないという乳糖不耐症なので、下痢を起こしやすくなるとされています。
下痢になったあとは腸の活動が鈍り、便秘になりやすくなります。
このため、牛乳を飲むと便秘と下痢を繰り返す人が少なくないです。
またフォローアップミルク、牛乳は便を硬くするミネラル「リン」がとても多く、便を硬くしやすいです。
これも便秘になりやすい原因です。
参考:【牛乳】は結局、健康にいいのか悪いのか 総合内科専門医の見解
消化力、免疫力が発達し、ほとんどの栄養を成長に摂り込める小学生・中学生くらいでは、たくさん牛乳を飲まない限りはこのようなことになる人は少ないですけどね。
これはヨーグルトだから大丈夫、というわけでもないようです。
もちろん、ビフィズス菌なんかが入っている分にはよいですが、リンが多い、などということは牛乳と同じです。
消化器官の未熟な乳幼児が毎日牛乳飲むわ、離乳食でヨーグルトも摂るわ。と乳製品を与えすぎるというのはあまり良くないということです。
フォローアップミルクをはじめて、便秘、コロコロうんちになったという場合。当然、そのまま続けるのはよくありません。
フォローアップミルクや牛乳ではなく、母乳に近い粉ミルクで栄養補助したほうがよいですよ。
また、ヨーグルトはおやつていどに。くだものやオリゴ糖などを入れて栄養バランスを摂りましょう。
さいごに
このページでは卒乳直前、直後の乳幼児が固いコロコロうんちになったり、便秘になってしまう場合に確認してほしいことを主に書いてきました。
ほとんど口に入れるものの問題が多いのですが、それ以外の問題としては、
・コロコロうんちのせいで肛門が切れて痛くて出せないせいでさらに便秘になる。便秘が便秘を呼ぶ
・ちょっとしたストレス(ママのイライラが子どもに伝染してしまう 兄弟にちょっかいされるなど)
などいったことがあります。
さらに最悪、生まれつき腸や肛門に異常がある可能性もあります。
このような病気でも1歳くらいまで出にくい症状があまりないこともあり、なかなか気づかれないこともあります。
とにかく3日くらい便が出ず、
・食欲がない
・機嫌が悪い
・お腹が張っている
などの状態になったら迷わずかかりつけの小児科を受診して浣腸してもらってください。
安易にかかりつけ医の指示なしに綿棒浣腸やドラッグストアで買えるイチジク浣腸なんかをいきなりやらないほうが良いですよ。
特に市販の浣腸は何度も使うと「耐性」(薬になれてしまうこと)ができてしまい、効かなくなってしまいますしね。
一度お医者さんに診せる、ということが重要なんです。
もしかしたらの病気の有無を確認したいことはもちろんのこと、今の子育て環境を報告したうえで、至らない部分のアドバイスをもらう必要があるからです。
子どもを育てている環境が人によって細かく違います。
雑誌やインターネットやママ友なんかから、色々な情報を集めて、良かれと思ったことを色々取り入れていると思いますが、個人個人子育て環境に違いがありますから、至らないことはたくさんあります。
その至らないことが便秘の直接の原因になっているかもしれません。
それは素人では考えが及ばないところも多いですので、気になる赤ちゃんの症状があったら、適当にインターネットで調べてひとりで納得しないで、すみやかにお医者さんの受診を受けましょう。